いつも不安
概要
明確な理由がなくても「なんとなく不安」「常に心配ごとがある」状態が続くと、身体にも心にも大きな負担となります。全般不安症やパニック症などでよく見られる症状です。
主な特徴
- 将来のことを考えると、いつも最悪のシナリオを想像してしまう
- 仕事・家族・健康・お金など、多くのことが心配で頭から離れない
- 動悸・息苦しさ・胃の不快感など身体症状を伴うこともある
- 「考えすぎだ」と分かっていても、不安を止められない
原因・背景
生まれつきの不安の感じやすさ（気質）、長く続くストレスや生活環境の不安定さ、過去のつらい経験から危険を過度に予期してしまうこと、甲状腺機能の変化など身体疾患が背景にある場合が考えられます。
当院での対応方法
不安が強くなる場面・きっかけ・身体症状の有無を詳しく伺います。必要に応じて身体疾患を除外するための検査を行い、不安症なのか他の病気が背景にあるのかを見極めます。治療として、抗不安薬や抗うつ薬（SSRI・SNRIなど）による薬物療法を組み合わせ、不安の強さを和らげていきます。お薬だけでなく、認知行動療法をベースに「不安との付き合い方」を一緒に学び、深呼吸やリラクゼーション、生活リズムの調整など日常でできるセルフケアも提案します。