気分が浮かない
概要
なんとなく憂うつで気持ちが重く、楽しいはずのことも心から楽しめない状態が続くことを指します。こうした「気分が浮かない」状態は、うつ病や適応障害、ストレス反応などが原因となることがあり、単なる気分の波ではなく「生活に支障が出ているかどうか」が重要です。
主な特徴
- 朝から一日中、憂うつでやる気が出ない。
- 以前楽しめていたことに興味がわかない。
- 将来を悲観的に考えてしまう。
- 仕事や家事が手につかない、ミスが増えた。
- 眠れない/寝すぎる、食欲が落ちるなど体調の変化を伴うこともある。
原因・背景
長期にわたる仕事・家庭・育児・介護などのストレス、上司・同僚・家族との人間関係のトラブル、うつ病・適応障害などの気分の病気、ホルモンバランスの変化(産後・更年期など)や身体疾患、真面目さ・責任感の強さ・完璧主義といった性格傾向などが関係して起こることがあります。
当院での対応方法
気分の落ち込みが始まったきっかけや経過、生活への影響を丁寧に伺い、うつ病や適応障害の有無を評価します。必要に応じて質問票や血液検査を行い、身体疾患が隠れていないかも確認します。休養や生活リズムの調整、ストレスとの距離の取り方を一緒に整理します。症状の程度に応じて、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠を整える薬などの薬物療法を提案し、効果や副作用について分かりやすく説明したうえで、少量から慎重に開始します。お薬と並行して、認知行動療法的なアプローチなどを通じて自己否定的な考え方を和らげ、「少しずつできることを増やす」お手伝いをします。