ADHD
概要
ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意(集中が続かない・ケアレスミスが多い)や、多動性・衝動性(じっとしていられない・考える前に行動してしまう)を特徴とする発達の特性です。子どもの頃から続いていることが多いですが、大人になってから「仕事がどうしてもこなせない」「片づけ・時間管理が極端に苦手」といった困りごとをきっかけに気づくケースも増えています。
主な特徴
- 不注意の特徴
- ケアレスミスが多い
- 物をよくなくす・忘れ物が多い
- 話や会議の内容が頭に残りにくい
- 仕事の段取り・優先順位付けが苦手
- 片づけが苦手で、部屋やデスクが散らかりやすい
- 多動性・衝動性の特徴
- じっと座っていることが苦痛で、そわそわしやすい
- 思ったことをすぐ口に出してしまう
- 順番を待つのがつらい
- 衝動買い・衝動的な決断をして後悔しやすい
原因・背景
生まれつきの脳の働き(注意や行動をコントロールする部分)の違いによる「神経発達症」のひとつです。育て方や本人の努力不足が原因ではありません。遺伝的な要素の関与が指摘されています。大人になるまで診断されず、「怠けている」「だらしない」と誤解され、自己評価が低くなっている方も多くいます。
当院での対応方法
子どもの頃から現在までの困りごと(学校・仕事・人間関係)をお聞きし、ADHDの特徴がどの程度あるか評価します。質問票やチェックリストを用いつつ、うつ病・不安障害・ASDなど他の疾患や特性との違いも見ていきます。薬物療法として、注意や衝動性のコントロールを助けるお薬(中枢刺激薬やノルアドレナリンに働きかけるお薬など)を用いることがあります。効果や副作用、安全性を丁寧に説明し、慎重に用量を調整していきます。併存する不安・抑うつ・睡眠障害などがある場合には、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬なども組み合わせて治療します。仕事の進め方や時間管理、ToDoリストの使い方、ミスを減らす工夫など、日常生活での具体的な対策も一緒に考え、「特性とうまく付き合いながら働き・暮らしていく」ことを目指します。て薬物療法(コンサータ等)で注意力・衝動性を調整します。