趣味が楽しめない
概要
以前は楽しめていた趣味・遊び・外出が「面倒」「やる気が出ない」「やっても楽しくない」と感じる状態です。医学的には「興味・喜びの低下(アンヘドニア)」と呼ばれ、うつ病の重要なサインの一つです。
主な特徴
- 好きだった趣味に手が伸びなくなった。
- 実際にやってみても楽しさやワクワク感が戻ってこない。
- 友人の誘いにも応じる気力が出ない。
- 「昔の自分と違う」「自分が変わってしまった」と感じてつらくなる。
原因・背景
うつ病や適応障害などの気分の病気によって興味・喜びが低下している場合があります。また、ストレスや過労が続くことで心のエネルギーが消耗し、強い不安やプレッシャーによって「楽しむ余裕」がなくなることもあります。さらに、睡眠不足や身体の病気による慢性的な疲労が影響している場合もあります。
当院での対応方法
「楽しめない」という状態を症状として捉え、怠けや性格の問題と結びつけてご自身を責めないよう、一緒に整理します。気分・睡眠・食欲など他の症状も含めて総合的に評価し、うつ病やストレス反応の有無を確認します。必要に応じて、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬などの薬物療法を検討し、心の余裕を少しずつ回復させていきます。また、お薬と併行して、小さな達成感を積み重ねられる行動を増やすためのプランを一緒に考えます。趣味への復帰を目標として、5分だけ散歩する、音楽を1曲だけ聴くなど、ごく小さな一歩から始める方法もお伝えします。