よくある質問
FAQ
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精神科と心療内科の違いは何ですか?
精神科は、主に「こころの病気」そのものを診る診療科です。
うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、発達特性(ASD・ADHD)など、気分・思考・行動の不調を中心に診断・治療します。心療内科は、ストレスなどが関係して起こる「からだの症状」を内科的に診る診療科です。
たとえば、検査では異常がないのに続く腹痛・頭痛・動悸・めまいなどが代表的です(過敏性腸症候群、自律神経失調症など)。実際の診療では、両者の領域が重なる部分も多く、看板の違いよりも「困っている症状を診てもらえるかどうか」が大切です。
当院では、こころの症状と、それに伴うからだの症状の両方を丁寧にうかがい、必要に応じて内科とも連携しながら診療を行います。
「精神科か心療内科か、どちらに行けばよいか分からない」という方も、どうぞそのままご相談ください。 -
初めてかかりたいのですが、当日診察も可能ですか?
はい、原則として当日診察にも対応しています。
当院では、つらくなったときにすぐ相談できるよう、即日予約・当日受診ができる体制づくりを心がけています。
事前にお電話やWEB予約でお問い合わせいただくと、待ち時間が少なくスムーズです。
予約枠が埋まっている場合や、混雑状況によってはお時間を調整させていただくことがあります。初診の際は、保険証や各種医療証、お薬手帳(服用中のお薬があれば)をご持参ください。
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どれくらいの頻度で通院しなければいけませんか?
病気の種類や症状の重さ、生活状況によって大きく変わりますが、お仕事や家事・育児などとの両立も含め、「現実的に通えるペース」を一緒に相談しながら決めていきます。
お薬を使う場合は、効果や副作用の確認のため、最初はやや通院頻度が多くなることがありますが、状態が落ち着いてくれば間隔をあけていくことが一般的です。
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診断書や休職の申請への対応は可能ですか?
はい、即日の診断書の作成に対応しています。
現在の症状、仕事の内容、勤務状況を丁寧にお伺いします。
必要に応じて、うつ病・適応障害・不安障害などの診断を行います。休職が必要と判断される場合は、その期間や就労制限内容などを診断書に記載します。
「今の状態で働き続けていいのか」「休んだほうがよいのか分からない」といった段階でも構いませんので、早めにご相談ください。
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こんな軽い症状で受診してもいいのか不安です。
もちろん、「軽いかもしれない」と思う段階で受診していただいて大丈夫です。
むしろ、「最近ちょっと眠れない」「朝になると仕事に行きたくなくてつらい」「気分が落ち込みやすい」といった段階で相談していただくことで、病気が重くなる前に対処できることも多くあります。
受診したからといって、必ず薬が出るわけでも、休職や大きな診断名がつくわけでもありません。
「今の状態が病気なのかどうかを知りたい」「相談先がほしい」という方も、どうぞ遠慮なくご来院ください。
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薬を一度飲み始めるとやめられなくなると聞いたのですが?
「一度飲み始めたら一生やめられない薬」が多い、ということはありません。
多くの抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬などは、病状に合わせて減量・中止が可能です。ただし、自己判断で急にやめると、再発や離脱症状(頭がボーっとする、体がむずむずする など)が出ることがあります。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬など、一部の薬は長期間・高用量での使用により依存のリスクが高まるため、当院では必要最小限・できるだけ短期での使用を心がけています。
当院では、薬を開始・継続・減量・中止するタイミングを、患者さまと相談しながら段階的に決めていく方針です。「いつまで飲めばいいのか」「やめられるのか」という不安も、遠慮なくお話しください。
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薬の副作用が怖いのであまり飲みたくありませんが、いいですか?
はい、そのお気持ちはとても大切ですので、無理にお薬を勧めることはしません。
当院では、まずは症状や生活状況を丁寧にお聴きし、「薬を使う場合のメリット・デメリット」「薬以外でできること」を分かりやすくお伝えしたうえで、お薬を使うかどうかを一緒に決めるスタイルを大切にしています。
薬を使わずに、休養・生活リズムの調整、ストレス対処や考え方の整理(心理的サポート)、環境調整や働き方の工夫などを中心に進めていくことも可能です。
そのうえで、「やはり少し薬の力も借りたい」という段階になれば、少量から慎重に開始することもできます。
「薬はできるだけ少なくしたい」「絶対に飲みたくない」「状況によっては検討したい」など、ご希望を最初に教えていただければ、その方針を尊重して診療いたします。 -
診療時に話した内容が家族・学校・職場の人に知られることはないですか?
原則として、診察室でお話しいただいた内容が、ご本人の同意なく第三者に伝わることはありません。
医師には守秘義務があり、家族、学校、職場、保険会社などから問い合わせがあったとしても、ご本人の同意なしに、診療内容を伝えることはできません。
ただし、診断書や意見書を作成する場合、職場や学校に提出する書類が必要な場合には、どこまで・どのような情報を記載するかを、あらかじめご本人と相談したうえで作成します。
未成年の方の場合は、基本的に保護者の方と連携しながら治療を進めますが、その中でもできる限りご本人のプライバシーと安心を守ることを大切にします。
「家族や職場にはどこまで知られてしまうのか不安」という方は、初診時に遠慮なくご質問ください。